無性にガスパチョが飲みたくなりました。
元々トマトが大好きで、トマトジュースが大好きで、トマトソースを使った食べ物が大好きなので、それ故、トマトをたっぷりと使ったスープであるガスパチョを一度飲んだら虜になりました。
国内のスペイン料理店に出かけることはあっても、一度も飲んだことがなく、去年、ガスパチョの本場アンダルシアへ旅行した時に、生まれて初めて飲んだのでした。
ペドロ・アルモドバル監督映画の「神経衰弱ギリギリの女たち」だったと思うけれど、主人公を演じるカルメン・マウラが大量のトマトを切って、ガスパチョを作るシーンがあって、それがものすごくおいしそうだったんです。だから、一度飲んでみたいと思ってはいたのだけれど、なかなか飲む機会がなく。
さて、話を元に戻します。アンダルシア旅行で、友人セバスの家に滞在していた時、食材を買いに足を運んだスーパーで、紙パック入りのガスパチョを見つけ、「さすがは本場アンダルシア!パック入りのガスパチョが売られているなんて!」と思わず買ってしまいました。
でも、こういう紙パック入りのものって賞味期間を長くする為の保存料や、味を調節する為に化学的なものまで含まれてて、いんちきくさい味なんだろうなーと思って、買ったはいいがなかなか封を切れずにいました。(なら、買うなよって感じですが)
ある日のセバス家の昼食のメニューがガスパチョの親戚のサルモレホでした。(毎日セバス家でママの作ったムイボニートなランチを堪能してたので) セバスに「今日のメニューは"サルモレホ"とポークソテーだよ。ママの作るサルモレホは、君がスーパーで買ってきたパック入りのガスパチョの100倍おいしいよ。」と言われ、あー、しっかり買ってきたものをチェックされていたかとちょっと恥ずかしくなりました。
サルモレホとは、ガスパチョをもっと濃厚にしたような感じで、刻んだゆで卵とニンニク、オリーブオイルを混ぜ合わせて食べるのですが、セバスママの作ったものは非常に美味で、お替りまでしたほどです。
余りにおいしかったので、その日のディナーにもガスパチョ風のものを食べたくなり、ついに冷蔵庫に入れっぱなしの紙パック入りガスパチョの封を開けました。
開けてビックリ玉手箱!(古っ)
なんですか、このおいしさはー!1000mlをそのまま一気飲みしそうな勢い!でも、さすがにそれは思いとどまりましたが、大量に購入して日本に持って帰りたいくらい好みの味でした。(もちろんセバスママのサルモレホの方がおいしいですが・・・)これって成城石井とか麻布スーパーとかで売ってないのでしょうか。今度探してみようと思います!(あ、でも自分で作ればいいのよね、そうなのよね。作り方は簡単だしね。)
そんなことをふと思い出して、無性にガスパチョが飲みたくなった水曜日の午後でした。ガスパチョは栄養たっぷり、これを飲めば夏バテ知らずになりますよ!(多分)